第21代高校生平和大使国連訪問

8月、20名の第21代高校生平和大使が、国連欧州本部のあるスイスを訪問しました。これまでの活動の積み重ねにより、高校生平和大使(ヒロシマナガサキピースメッセンジャー)が認められていることを感じることのできる訪問となりました。9月1日には、長崎市において、全員での帰国報告会を行いました。

8月25日 全員が福岡に集合し最終の打ち合わせの後、26日福岡空港を出発しジュネーブに向かいました。

8月27日 UNIグローバルユニオンは労働組合の世界組織で、長崎市での世界大会開催をきっかけに毎年訪問しています。世界YWCAは女性の権利とエンパワーメントについて活動する団体です。今年もあたたかく迎えていただき、世界各地から集まった職員の皆さんと、交流しました。
 
また、今回は、核兵器禁止条約の成立に貢献しノーベル平和賞を受賞したICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)を訪問しました。多忙な中、ベアトリス・フィン事務局長は、ピースメッセンジャーのために時間を割いてくださり、ノーベル平和賞の証書とメダルを見せていただきました。私たちは、核兵器廃絶に向けて私たちの決意について述べ、ICANのスタッフの方からは、核兵器廃絶についてのモチベーションは同じだと言っていただきました。
 
夕刻、軍縮会議日本政府代表部に高見沢軍縮大使を表敬訪問しました。核兵器禁止条約について、早期発効が必要と考える私たちには、条約に参加しない立場をとる日本政府の考え方について納得できる話を聞くことはできませんでした。その後、外務省よりユース非核特使の委嘱を受けている私たちのためにレセプションを開いていただき、各国大使や外交官との、直接お話しできる機会を作っていただきました。会場には、高校生平和大使の活動を紹介する写真19枚を展示し、各国50人の大使や外交官に私たちの活動を紹介したり、各国の核兵器廃絶の考え方などを直接うかがったりすることができました。核保有国、非保有国、核の傘に依存する国、核廃絶について様々な考え方を直接聞くことができた貴重な経験となりました。

8月28日 国連欧州本部へ

まず、定例で開かれる軍縮会議を傍聴。会議冒頭、議長がヒロシマナガサキピースメッセンジャーの訪問を紹介しました。その後、国連内見学、昼食ののち、軍縮部カスペルセン所長と面会しました。カスペルセン氏は、高校生平和大使がノーベル平和賞候補になったことを喜び、誇りに思うとあいさつ、 私たちは20人全員でスピーチ、被爆体験を継承し核兵器のない平和な世界をめざす決意を述べました。カスペルセン所長は若者の活動に励ましをおくり,価値観の違いを知り多方面の視点で考えることを助言しました。最後に、今年集まった108,476筆の署名と千羽鶴を全員で手渡しました。

最後に、17時より国連内で開催された、カザフスタン政府主催の核実験場被害に関する映画上映とパネルディスカッションに参加。冷戦下に繰り返された核実験被害の実態を伝える映像で、核兵器の恐怖をあらためて認識する映画でした。長い一日が終わりました。

8月29日  スイスの首都ベルンに移動し、署名活動に挑戦しました。厳しい制約の中、約40分の活動で93筆が集まりました。

その後、スイス北部アッペンツェル州に移動、トローゲン州立学校を訪問しました。英語を学ぶ同世代の学生たちとの交流では、原爆被災後、折鶴に平和の願いを込めながら亡くなった佐々木貞子さんの話[さだ子の千羽鶴]を手作り紙芝居で紹介した後、グループに分かれて交流。日本・スイスの学生たちは、熱心に平和について語り合いました。

8月30日  トローゲン近郊のハイデンにある赤十字創設者アンリ・デュナン博物館を訪問。ここには[長崎の鐘]のレプリカが贈られ、毎年8月9日には平和祈念式が行われています。全員で[長崎の鐘]を撞き、核廃絶という同じ思いでつながっているハイデンの皆さんと交流の後、チューリッヒ空港より帰国の途につきました。
9月1日  長崎において、全員で帰国報告会を行い、解団しました。

※フォトライブラリーに第21代高校生平和大使の活動を掲載しましたので、あわせてご覧ください。

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